わらばんし見聞録

ゆるポタの記録

PBP2023 走行・装備編

2023年開催Paris-Brest-Paris(PBP)、無事完走してきました。
色々と感想を言いたい所もありますが、ひとまずこちらは走行についてどうしたかの情報を残しておく記事として分けておければと。

あくまで自分個人はこうしたというだけの話ですので、万人に共通する事ばかりではありません。
こんな人もいたんだ程度の参考になればと思います。

前提(どんな人?)

  • 体格:身長は中の上くらい。体重は標準体重前後な中年男性。
  • ライド頻度:基本的に週末の実走のみ(非zwift民)。たまに平日夜にゆるポタや練習ライドへ。
  • ブルベ歴:2022年5月に走ったのが最初(完走11 DNF1)
  • 耐寒性能:5度までは指ぬきグローブでOK。
  • 海外耐性:人並程度には有り。英語は簡単な会話なら困らない程度。
  • その他:ライド頻度は少ないですが、走らない日はジムで筋トレしてます。

走行について

ペース等

完走時間:86h29m50s

point Time Time of Day Pace (km/h) PC停止時間 (分) 睡眠
Rambouillet 0 18:49:49 - - -
Mortagne-au-perche 04:54:19 23:44:08 24.26 31 -
Villaines-la-Juhel 08:07:11 21日02:57:00 26.13 48 -
Fougeres 12:22:30 07:12:19 21.03 61 -
Tinteniac 15:46:07 10:35:56 17.98 113
Quedillac - - - 13 -
Loudeac 21:47:37 16:37:26 13.58 250
Canihuel - - - 9 -
Saint-Nicolas-du-Pelem - - - 18 -
Carhaix-plouguer 30:02:12 22日00:52:01 9.66 44 -
Brest 36:17:18 07.07.06 14.3 283
Pleyben - - - 25 -
Carhaix-plouguer 45:55:00 16:44:49 9.64 31 -
Gouarec - - - 0 -
Loudeac 51:02:18 21:52:07 16.62 71 -
Quedillac - - - 172
Tinteniac 60:23:10 23日07:12:59 9.10 26 -
Fougeres 63:39:51 10:29:40 18.58 45 -
Villaines-la-juhel 69:41:48 16:31:37 14.84 87 -
Mortagne-au-perche 75:49:09 22:38:58 13.28 129
Dreux 83:03:47 24日05:53:36 10/75 64 -
Rambouillet 86:29:50 09:19:39 12.26 - -

休憩時間はこれら上記のPC等での休息以外にも道端で寝たりを結構やってます。Garminの計測によると、移動時間は51時間ほどなので、賞味35時間程は寝たり食事していた計算になります。

走行計画

率直に言って、特に細かい予定は立てませんでした。

というのも、初参加な為、スタートまでの休息が実際にどの程度取れるかや時差ボケ等がどの様にでるかという不確定要素が多すぎるので、あまり細かいスケジュールを立てると自縄自縛になりかねないと思った為です。

但し、前年にあったAJ日本橋のPBP勉強会で伺った(んだと思う)Brest40時間の壁は意識して、とにかくBrestには早めに着こうという点。序盤はある程度早い人も近い位置にいてトレイン組んでるだろうという目論見から、2つ目、3つ目あたりのWP,PCまでは早めのトレインに乗っていこうという点。この2点は考えていました。
結果としては最初のWP過ぎたら9割方単独走でしたけどね…。

また、普段から海外旅行はドミトリーが主だったりと、あまり環境にこだわらずにどこでも寝れるだろうという考えがあったので、仮眠については眠くなったら寝る!場所不問!くらいの気持ちでいました。

PCでの時間消費

これについても事前情報で、とにかくPCが広かったり並んだりで時間を食われるという事を聞いていました。

なので、逆にもうPCは時間がかかるものと割り切って、休憩はPCでする。走行中はほぼノンストップ(少なくとも往路は)で行って休憩時間を稼いでおく。という考えで走りました。先述の走行表にもあるように、大体30分から1時間くらいはゆっくりしてることが多いと思います。

ここで次のPCまでの100km弱を走るだけの栄養補給と補給食確保をしておく事を心がけました。

装備

自転車外観

  • SHIMANO Discover トップチューブバッグ(0.7L)
  • SHIMANO Discover フレームバッグ(5.5L)
  • TOPEAK WEDGE PACK II Lsize(1.25~1.65L)
  • オーストリッチ輪行袋(L-100)
  • ツールボトル(小さめ)
  • ドリンクボトル(600ml)
  • Garmin edge 530
  • OLIGHT RN1500 x2本
  • スマホホルダー
  • ホイール:FULCRUM RACING ZERO COMPETIZONE
  • タイヤ:Panaracer AGILEST DURO 700x25c
  • チューブ:サイクルベースあさひで売ってたやつ
  • パワーメーター:Ashioma Duo-shi

収納内容

  • トップチューブバッグ
    • パワーバンク 15000mlA x2
    • 充電ケーブル
    • ようかん x1
  • サドルバッグ
    • Montbell サイクルレインパンツ
    • おたふく手袋 Body toughness 冬用インナー
    • おたふく手袋 冬用インナーグローブ
    • 予備チューブ
    • CO2ボンベ
  • ツールボトル
  • フレームバッグ
    • 着替えジャージ1枚
    • コンパクトデジカメ
    • 組紐 x2
    • ようかん x3
    • 充電ケーブル
    • USB充電器(3ポート)+電源プラグ変換器
    • 携帯ポンプ
    • Protect J1
    • テーピング
    • シャンプー
    • AJおみやげ缶バッジ x6セット
    • PBP反射ベスト
    • PBPザック(黄色い袋)
  • ジャージのバックポケット
    • Montbell ストームクルーザー
    • スマホ
    • 100均ビニールポーチ
      • パスポート
      • 財布
      • ブルベカード
      • 裁縫キット
      • 絆創膏(ノーマル、ラージ)
      • ボタン電池
      • ボールペン
      • 輪ゴム
      • 安全ピン
      • 胃薬(3種類)
    • 風呂敷(三巾)
    • ワイヤーロック

ブルベカード等の収納には100均で買ってきたビニールポーチを使いました。受付時に貰える首掛けタイプのポーチもありましたが、自分は首掛けにはしたくなかったので、バックポケットに入れる前提で持参したポーチを活用しました。

もちろんそのままだと落下やスリが怖いので、バンジーストラップを付けて、反対側はジャージのタグに繋げてました。

なお、写真のポーチとストラップはお試し段階のもので、実際はもう少し大きめのポーチと長めのストラップを使用してます。

装備備考

前提として、今回はドロップバッグの利用無しを予定してたので、必要なものは全部積載しています。着替えはジャージ一着しか持ってない所から見て取れるように、レーパンは道中洗濯無しで一着を着続けています。
Protect J1?重ね塗りしまくりですよ…?

なお、ジャージは現状の自分の体型ではLサイズが丁度いいのですが、上記の様に結構バックポケットに盛り盛りで色々入れるので、すこしウエスト周りに余裕があったほうが色々入れやすいのでXLを着ています。

ボトルは前回のPBPでは大きいのと小さいのが選べたと聞いていたので、小さいものを選ぶ事を期待してたら今回は大きいもの一択でした。ですので、急遽Rambouilletの自転車屋さんで600mlのやつを購入。
自分のブルベでの経験上、暑くない時期は500mlあれば100kmまではなんとかもつとわかっていたので、夜間はこの600mlのやつでイケると判断。日中の暑い時間帯は私設エイドがあちこちにあるとも聞いていたので、暑い時間帯は私設エイドで水を頂く事にしていたのでこれ1本で問題なく完走出来た。

あと、グローブは極厚パッド入のINTRO Stinger 4を使用してます。

風呂敷は買い物袋、街のブランジェリーで買ったサンドイッチの保管、クソ寒い仮眠所での掛け布団代わり等、結構活躍してくれました。日本に帰る際にもお土産で買ったワインを包むのに使ったり等にも。

充電については、正直手持ちのバッテリーだけでは自分の使い方では足りません。途中どこかで電源を借りて充電することを前提にしていました。

防寒関連

話に聞いている限り、今回はここ数回の内では最も走りやすい気候だったのではないでしょうか。雨はほぼ無し。夜間についても一度ブレストからの復路では気温低めに感じたことはありましたが、おそらくあれでも感覚的には10度はあったかと。それくらいなら自分は走って温まってる状態なら、夏用装備の上下に先述のストームクルーザーを着れば問題ない範囲でした。

但しこの辺りは不確定要素であり、実際8月だというのにPBP後に行こうとしたガリビエ峠は0度予報で雪マークが出てました。
実際に走行時に持っていくかは直前の判断でなんとかなると思いますが、直前に色々と選択できる様、日本から持っていく装備としては冬対応できるレベルのものを持っていくに越したことは無いと思います。

事前練習

練習と言うほど練習をしたわけではないですが、PBPはアップダウンの連続で、似た地形を関東近郊民が体験するには伊豆だと聞いていたので伊豆外周を何度か走りました。
一応、熱海スタート沼津ゴールで外周を走る感じだったので、伊豆イチではありません(繋がってない)。

自分のペースで無理なく行って、これが大体200km 2900m UP、グロスタイムで11時間弱だったので、PBPコースも変なことをしないで普通に走ればいけるだろうと考えてました。
合わせてGWに本州縦断RMで1900kmを走ったので、その際に連日300km程度を走る経験をし、問題なくいけるなと感じたのは自信にはなっていました。

最初に前提としてどれくらい自転車に乗っているかを記載していますが、実際自転車に乗っているのはこの程度の頻度ではあるものの、それ以外の運動として週に3,4回筋トレに行っています。
筋トレは主に上半身のトレーニングではありますが、これのお陰で体を支えたりといった事に必要な筋力が十分にあるのが週末ライダーでも長距離を走れてる要因なのでは?と密かに思っています。